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動物性鞭毛虫の仲間 ミドリムシの仲間 黄金色藻の仲間 ラフィド藻の仲間
クリプト藻の仲間 渦鞭毛藻の仲間 ボルボックスの仲間

鞭毛虫・鞭毛藻の分類

 鞭毛虫・鞭毛藻では,1本〜数本の鞭毛(べんもう)をもち動き回る単細胞性の生物をとりあげていますが,このような生物にはいろいろの仲間があり,分類学上のいろいろなグループにまたがっています。このページではその中で,このサイトで紹介した鞭毛虫・鞭毛藻が含まれる分類学上のグループについて簡単に紹介したいと思います。なお,ここにのせたグループ以外にも,鞭毛をもつ淡水産の単細胞性の生物がありますが,写真が手元になく,しかもめったに見られずそれほど重要なグループではないのでここでは省略します。また,黄緑色藻の仲間(不等毛植物門 黄緑色藻綱)は,黄金色藻の仲間,ラフィド藻の仲間に近いのですが,大部分のものがふだんは鞭毛がなく全く動かず,しかも見た目が緑藻に極めて似ているため,緑藻(1)緑藻(2)でとりあげています。


1.動物性鞭毛虫の仲間(肉質鞭毛虫門 動物性鞭毛虫綱)

コドシガ Codosiga ボド Bodo
コドシガ ボド

 このグループは,葉緑体をもつことが全くない仲間を集めたものですが,かなり便宜的なもので,いろいろな生物を寄せ集めたものであることがわかっています。寄生性のものもいて,ヒトの病原体になっているものもいますが,ここでとりあげたものは淡水で自由生活をしているものです。かなり普通に見られ,特に汚染された水域には多いのですが,非常に小さいうえに体が無色透明で目立たないため,なかなか見つけにくい生物です。動物性鞭毛虫の仲間に属する生物をとりあげているページは以下の通りです。

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2.ミドリムシの仲間(ミドリムシ植物門 ミドリムシ藻綱)

ミドリムシ Euglena ウチワヒゲムシ Phacus トラケロモナス Trachelomonas アスタシア Astasia
ミドリムシ ウチワヒゲムシ トラケロモナス アスタシア

 おそらく,ミドリムシはゾウリムシと並んで淡水に住む小さな単細胞性の生物の中では最もよく知られていると思います。ほとんどのものは群体を形成せず単独で生活します。緑色の葉緑体をもち光合成をするものが多いのですが,葉緑体をもたずに他から食物をとるものもかなり多くいます。細胞は紡錘形,楕円形などが多いですが,細胞の形を変形させるものも多く,その変形運動は独特です。しかし,全く変形しないものもあります。また,細胞の外側に殻をもつもの,房状の群体を形成し他物に付着するものもあります。このように,ミドリムシの仲間にはいろいろな生物がいて,ミドリムシの仲間だと見てすぐにわかるものもありますが,ちょっと見ただけではミドリムシの仲間だとわからないものもあります。しかし,細胞の微細構造にははっきりした特徴があり,かなりまとまったグループです。このグループではミドリムシ(Euglena)が最もよく知られていますが,他にも普通に見られる重要なものがいくつかあります。ほとんどが淡水産です。ミドリムシの仲間に属する生物をとりあげているページは以下の通りです。

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3.黄金色藻の仲間(不等毛植物門 黄金色藻綱)

オクロモナス Ochromonas サヤツナギ Dinobryon シヌラ Synura マロモナス Mallomonas
オクロモナス サヤツナギ シヌラ マロモナス

 このグループは淡水の小さな生物の中では非常に重要なものの1つなのですが,それほど知られてはいないようです。黄色鞭毛藻,黄緑鞭毛藻とよばれることもあります。細胞は楕円形,卵形,球形などが多く,一部の例外を除いて黄色,黄褐色,褐色,暗黄緑色などの葉緑体をもちます。細胞が単独のものもありますが,多数の細胞が集まって特徴的な形の群体を形成するものが多いです。また,細胞の外側に殻をもつもの,細胞が細かい鱗片でおおわれているものなどもありますが,多くのものは黄金色藻の仲間だと比較的わかりやすいです。普通に見られる重要な生物を多く含み,中には時々大発生して淡水赤潮を形成するものもいます。黄金色藻の仲間に属する生物をとりあげているページは以下の通りです。

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4.ラフィド藻の仲間(不等毛植物門 ラフィド藻綱)

ゴニオストムム Gonyostomum
ゴニオストムム

 このグループは淡水の小さな生物の中ではそれほど普通ではありません。緑色鞭毛藻とよばれることもあります。細胞は卵形,楕円形,円形などで,淡水産のものは多数の緑色の葉緑体をもちます。おもしろいことに,淡水産のものは鮮やかな緑色ですが,海産のものは褐色です。淡水では目立たないグループですが,海産のものの中には時々大発生して赤潮を形成し,水産業などに大被害をもたらすものがいて恐れられています。ラフィド藻の仲間に属する生物をとりあげているページは以下の通りです。

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5.クリプト藻の仲間(クリプト植物門 クリプト藻綱)

クリプトモナス Cryptomonas キロモナス Chilomonas
クリプトモナス キロモナス

 このグループは淡水の小さな生物の中では非常に重要なものの1つなのですが,なぜかほとんど知られていないようです。褐色鞭毛藻とよばれることもあります。細胞は米粒形,楕円形,卵形などで,黄褐色,褐色,暗黄緑色などの葉緑体をもちますが,青緑色の葉緑体をもつもの,葉緑体をもたないものもあります。細胞は単独で生活します。一見黄金色藻の仲間のように見えますが,細胞の特徴が大きく異なり,クリプト植物門という1つの門を形成しています。このグループに含まれる属は少ないのですが,極めて普通に見られる重要な生物です。クリプト藻の仲間に属する生物をとりあげているページは以下の通りです。

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6.渦鞭毛藻の仲間(渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱)

ギムノディニウム Gymnodinium アンフィディニウム Amphidinium ペリディニウム Peridinium ケラティウム Ceratium
ギムノディニウム アンフィディニウム ペリディニウム ケラティウム

 このグループは淡水の小さな生物の中では非常に重要なものの1つです。細胞を横に1周する横溝があり,形が特徴的でわかりやすいグループです。黄色,黄褐色,褐色などの葉緑体をもちますが,青緑色の葉緑体をもつもの,葉緑体をもたないものもあります。このグループは淡水よりも海洋のほうに圧倒的に多くの種があり,形や生態もさまざまです。淡水に出現するものは種類数は少ないですが,量的には多く重要なグループです。淡水産のものは,全て細胞が単独で生活します。海洋ではしばしば大発生して赤潮を形成するものが多いですが,淡水でも淡水赤潮を形成するものがいます。渦鞭毛藻の仲間に属する生物をとりあげているページは以下の通りです。

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7.ボルボックスの仲間(緑色植物門 緑藻綱 ボルボックス目)

クラミドモナス Chlamydomonas ユードリナ Eudorina ボルボックス Volvox
クラミドモナス ユードリナ ボルボックス

 このグループは,緑藻綱に属するものの中で,鞭毛をもち泳ぎ回るものを集めたもので,本来なら,緑藻でとりあげるべきグループですが,「泳ぎ回る」ということがわかりやすい性質であるため「鞭毛虫・鞭毛藻」でとりあげることにしたものです。淡水の小さな生物の中では非常に重要なものの1つです。鮮やかな緑色の葉緑体をもちますが,これは陸上の植物の葉緑体と共通のものです。例外的に葉緑体がないものもいます。ほとんどが淡水産で,細胞が単独で生活するものと多くの細胞が集まって群体を形成するものがあります。ボルボックスなどよく知られている生物も含まれています。ボルボックスの仲間に属する生物をとりあげているページは以下の通りです。

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