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 ハルパクティクス目 Harpacticoida 

 ハルパクティクス目は,俗にソコミジンコともよばれます。第1触角の長さがきわめて短く,全体が筒状で,頭胸部と腹部(体後部)の区別がはっきりしないものがほとんどです。底生性で,本来はプランクトンではないのですが,ネットに入ってくることがあります。また,土壌中に生活するものも多く,土壌動物のなかで重要なグループの1つです。また,海洋には多くの種があり,潮だまりに棲息し,実験材料としてよく使われるシオダマリミジンコもこのグループに入ります。
 ハルパクティクス目の同定はきわめて困難で,このホームページでは全くできていません。同定のためには顎脚,第1〜第4遊泳脚,第5脚などを全て詳しく観察する必要があり,さらに(これが実は最も困難なことなのですが),採集される個体数が極めて少なく,普通は1個体のみで,その1個体で同定に失敗したらそれまでということになってしまいます。(私もキクロプス科のところで用いた「つぶし作戦」で同定を試みてみましたが,ことごとく失敗してしまいました。)正確な同定のためにはどうしても解剖と言う作業が必要になります。しかし,「ハルパクチクス類(橈脚類)の研究(採集と分類)」(生物教材第7号)に,解剖の具体的な手順が記述されていますが,それをみるとぞっとするほど細かい作業で,実体顕微鏡があったとしても,不器用な私にはとても無理ではないかと思われます。こういった困難があるため,淡水産ハルパクティクス目の研究はあまり進んでいないようです。

 ・属不明 

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