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 橈脚亜綱幼生 

 橈脚亜綱すなわちケンミジンコは,発生の過程で変態を行います。まず,卵から孵化すると,ダニのような形のノープリウス幼生 nauplius になります。このノープリウス幼生は,橈脚亜綱に限らず,甲殻類において孵化して最初に経過する基本的な幼生です。(ただし,もっと進んでから孵化するものも多くあります。たとえば,ミジンコやサワガニは孵化したときにはすでに親とほぼ同じ形になっています。)なお,ノープリウス幼生の後期のものをメタノープリウス metanauplius として区別することがありますが,私には両者の区別法がわからないため,ここではすべてノープリウス幼生として扱うことにします。ノープリウス期を何期か経た後,成体と似た形のコペポディド幼生 copepodid になります。このコペポディド幼生は,橈脚亜綱独自の幼生です。このコペポディド幼生を何期か経過した後に成体になります。幼生での種の同定は,一部の成体目前のコペポディド幼生を除いて,まずできません。幼生はどれも同じ形で,区別する手がかりがないため,専門家でも同定は不可能なようです。したがって,ここにまとめてケンミジンコの幼生をとりあげることにします。なお,キクロプス科では,コペポディド幼生の存在が思いがけない落とし穴になることがあります。これについては,注意すべきキクロプス科幼生のところをご覧になって下さい。

 ・ノープリウス幼生 nauplius
 ・コペポディド幼生 copepodid 

注意すべきキクロプス科幼生

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