目次へ

 黄緑色藻綱 XANTHOPHYCEAE 

 黄緑色藻綱は,珪藻綱黄色鞭毛藻綱とともに,黄藻植物門という1つの門にまとめられることが多いようです。葉緑体の色は,緑色,黄緑色などが多いようです。黄緑色藻の体制は,緑藻と平行関係にあることが知られており,単細胞運動性,単細胞非運動性,群体性,分枝しない糸状体,樹枝状の糸状体,嚢状体などさまざまありますが,いずれも緑藻に対応する種があります。さらに,葉緑体の色が緑藻と同じものが多く,緑藻に含まれるのか黄緑色藻に含まれるのか判断をつけるのが難しいことがあります。したがって,図鑑で緑藻のところを探してみたときに該当するものがなかった場合には,黄緑色藻のところを調べてみる必要があります。緑藻との違いとしては,第1に,鞭毛を持つステージにおいて,鞭毛が2本で,そのうち1本は他の1本より著しく短い(そのため,黄緑色藻綱をしばしば不等毛綱 HETEROCONTAE とよぶことがあります。)ことです。(緑藻は,鞭毛がすべて等長です。)第2に,光合成同化産物として,油脂とロイコシン(多糖類の1種)を形成し,でんぷんを作らないことです。(緑藻の光合成産物はでんぷんです。)第3にクロロフィルがaとeであることです。(緑藻はaとbです。)しかし,いずれの区別点も私のような素人にとっては全く使えないもので,両者を簡単に見分けられる方法はないようです。調べている種がどちらかわからない場合には,その種の特徴をくわしく観察して決定する以外にはないように思われます。(この問題は専門家にとっても簡単なものではないらしく,本によって同じ種が緑藻に入れられたり黄緑藻に入れられたりしていることがしばしばみられます。)
 このグループに含まれる種数はそれほど多くはありません。また,底生性の種や土壌中に生活する種の割合も多いため,淡水プランクトンとして出現する種は多くないようです。なお,本によって黄緑藻に入れられたり緑藻に入れられたりしている種の取り扱いについては,ここでは「日本淡水藻図鑑」(内田老鶴圃)に従うことにします。また,「淡水藻類写真集」(内田老鶴圃)によると,従来緑藻綱のテトラエドロン属 Tetraedron とされたものの中に,黄緑藻綱に入るものがかなりあるとのことですが,ここではすべて緑藻に含めました。

 ・ボトリオコックス属 Botryocccus
 ・カラキオプシス属 Characiopsis
 ・ペロニエラ属 Peroniella
 ・オフィオキティウム属 Ophiocytium 
 ・ケントリトラクツス属 Centritractus 
 ・トリボネマ属 Tribonema

鞭毛藻写真検索(表示に時間がかかります)

目次へ