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 ノストック(ネンジュモ)亜目 Nostochineae 

 藻体は糸状で,糸状体の中にヘテロシスト(異質細胞)をもちます。また,アキネート(休眠胞子)を形成するものも多く,種の同定の際の重要なポイントになります。図1はアナベナ属 Anabaena の藻体の一部を写したもので,トリコーム細胞(栄養細胞。普通に光合成を行う細胞です。なお,トリコームとは細胞が糸状にならんだものをさし,トリコームとそれをとりまく寒天質の鞘をあわせて糸状体とよびます。)のほかにヘテロシストとアキネートが写っています。ヘテロシストは窒素固定を行う細胞です。したがって,このグループに属するものは細胞の分化がみられます。アキネートはしばらく休眠した後で発芽する胞子です。
 この亜目に属するものにはさまざまな体制のものがあり,偽分枝の有無,異質細胞の位置などでいくつかの科に分けられます。多くの属があり,種類数も多くあります。似た種も多く,ここでは種の同定ができていないものがほとんどです。よく出現するものとしてはアナベナ属 Anabaena があげられると思います。この属には異常発生して水の華を形成する種があります。があるものが多く出現する属です。

 ・アナベナ属 Anabaena
   ・アナベノプシス属 Anabenopsis
   ・ノストック(ネンジュモ)属 Nostoc
   ・キリンドロスペルムム属 Cylindrospermum 
   ・スキトネマ属 Scytonema
   ・グロエオトリキア属 Gloeotrichia
   ・ディコスリックス属 Dichothrix

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