目次へ

 緑藻綱 CHLOROPHYCEAE 

 緑藻綱に属するものは,クロロフィルはaとbをもち,普通鮮緑色をしています。これは,維管束植物と同じで,維管束植物が緑藻の一部から進化したものであることはほぼ間違いないと考えられています。葉緑体にはピレノイド(同化産物の貯蔵に関係する構造体だそうです)をもつものが多く,同定の重要なポイントになります。体制は,単細胞性のもの,群体を形成するもの,肉眼的な藻体を形成するものとさまざまで,非常に変化に富んでいます。海洋では,アオサ,アオノリ,ミル,イワヅタなどの肉眼的藻類すなわち海藻が多く,プランクトンとして出現するものは極めて少数なのに対し,淡水ではプランクトンとして出現する微小藻類がほとんどで,肉眼的なものは,マリモやカワノリなどごく少数です。緑藻綱は,淡水植物プランクトンの中では珪藻綱と並び最も重要なグループといえます。出現量も多く,種類数も厖大で,体制や形もさまざまです。

 緑藻綱の分類体系は主に生殖のやり方,生殖細胞の形,栄養細胞の構造などによって分けられますが,研究者によってかなり違い,特に海藻の分類に関しては違いが大きいようです。ここでは,「日本淡水藻図鑑」(内田老鶴圃)に従い,ボルボックス(オオヒゲマワリ)目 Volvocales ,テトラスポラ(ヨツメモ)目 Tetrasporales ,クロロコックム目 Chlorococcales ,ウロトリカ(ヒビミドロ)目 Ulotrichales ,ケトフォラ目 Chaetophorales ,アオサ目 Ulvales ,シオグサ目 Cladophorales ,ヨコワミドロ目 Sphaeropleales ,ミル目 Codiales(Siphonales) ,エドゴニウム(サヤミドロ)目 Oedogoniales ,チグネマ(ホシミドロ)目 Zygnematales の11目に分けることとします。この中で,ミル目に属するものは,ミル,イワヅタ,カサノリなど大部分が海藻で,淡水プランクトンとして出現するものはありません。アオサ目に属するものも,アオサ,アオノリなど大半が海藻で,淡水産のものはカワノリなど少数ありますが,プランクトンとして出現するものはありません。シオグサ目に属するものも,シオグサ,ジュズモなど大半が海藻で,淡水産のものはカワシオグサや有名なマリモなど若干ありますが,プランクトンとして出現するものはありません。ヨコワミドロ目には,日本ではただ1種 Sphaeroplea annulina ヨコワミドロ があり,ここでとりあげるべき種なのですが,写真がありません。その他の7目について,ここでは写真をのせることにします。なお,最新の分類では,従来緑藻綱として扱われてきたものをいくつかの綱に分けることが普通のようですが,私には少し難しいところがありますので,ここでは従来通り,緑藻綱という1つの綱として扱います。

ボルボックス(オオヒゲマワリ)目 Volvocales

テトラスポラ(ヨツメモ)目 Tetrasporals

クロロコックム目 Chlorococcales

ウロトリカ(ヒビミドロ)目 Ulotrichales

ケトフォラ目 Chaetophorales

エドゴニウム(サヤミドロ)目 Oedogoniales 

チグネマ(ホシミドロ)目 Zygnematales 
 チグネマ(ホシミドロ)科 Zygnemataceae
 ゴナトヂゴン科 Gonatozygaceae
 メソテニウム科 Mesotaeniaceae
 デスミディウム(ツヅミモ)科 Desmidiaceae

緑藻綱写真検索(表示に非常に時間がかかります)

目次へ