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 ボルボックス(オオヒゲマワリ)目 Volvocales 

 細胞は,通常2本の等長の鞭毛(べんもう)をもち,運動性があります。そのため,動物プランクトンとしても扱われ,その場合は原生動物に含まれ,藻鞭毛虫とよばれます。鞭毛は,種類によっては4本や,8本のものもあります。細胞の基本形は,図1のとおりです。細胞が単独で生活するものと,群体を形成するものがあります。単独で生活するものは,細胞の形,鞭毛の数,パピラ(細胞の先端にある突出部)の有無や形,ピレノイドの数,眼点の有無,葉緑体の形などが分類のポイントになります。群体を形成するものは,それに加え,群体の形,細胞どうしの連絡の状態,細胞の配列,群体を形成する細胞の数などが重要です。動く速さはそれほど速くはないようです。群体を形成するものは,群体が回転しながら泳ぎます。この仲間には,普通にみられる種類がかなりあり,特に,小さな池や,養魚池などに多いようですが,大きな水域にもよくみられるようです。クラミドモナス属 Chlamydomonas や,ボルボックス属 Volvox などは,遺伝学や細胞生物学の実験材料としてしばしば用いられます。なお,葉緑体を持たずに,動物的栄養摂取を行うもの(ポリトーマ属 Polytoma など)もあります。

 よくみられるものとしては,単細胞性のものではクラミドモナス属 Chlamydomonas があります。2本の等長の鞭毛を持っています。ほかに小さい属がいくつかありますが,それほど普通ではないようです。群体を形成するものとしては,平板状の群体を形成するゴニウム属 Gonium ,細胞が密集した群体を形成するパンドリナ属 Pandorina ,細胞がまばらに配列した,球形あるいは楕円体形の群体を形成するユードリナ属 Eudorina ,数百個以上の小さな細胞が寒天質基質の表層に配列し,大きな球形の群体を形成するボルボックス属 Volvox などがあります。があるものが多く出現する属です。

 ・クラミドモナス属 Chlamydomonas
   ・クロロモナス属 Chloromonas
   ・カルテリア属 Carteria
   ・クロロゴニウム属 Chlorogonium
   ・ブラキオモナス属 Brachiomonas
   ・スフェレロプシス属 Sphaerellopsis 
   ・ロボモナス属 Lobomonas
   ・プテロモナス属 Pteromonas
   ・ピロボツリス属 Pyrobotris
 ・ゴニウム属 Gonium
 ・パンドリナ属 Pandorina
 ・ユードリナ属 Eudorina
   ・プレオドリナ属 Pleodorina
 ・ボルボックス(オオヒゲマワリ)属 Volvox 
   ・アストレフォメネ属 Astrephomene 
   ・ポリトーマ属 Polytoma
   ・コロディクティオン属 Collodictyon
   ・属不明

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