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 チグネマ(ホシミドロ)科 Zygnemataceae 

 細胞は円筒形で,分枝しない糸状群体を形成します。葉緑体の形は,らせん形リボン状,板状,星状の3つに大別できます。らせん形リボン状のものにはアオミドロ属 Spirogyra ,テムノギラ属 Temnogyra およびシロゴニウム属 Sirogonium があります。この中で,シロゴニウム属は,葉緑体がらせん状に巻いていません。板状のものにはモウゲオティア(ヒザオリ)属 Mougeotia ,モウゲオティエラ属 Mougeotiella およびテムノガメツム属 Temnogametum があります。星状のものにはチグネマ(ホシミドロ)属 Zygnema ,チグネモプシス属 Zygnemopsis およびチゴゴニウム属 Zygogonium があります。(以上は日本でみつかっているものについてのみで,これ以外に日本でみつかっていない属があります。)ここまではすぐにわかりますが,属および種の同定のためには接合胞子の形状および接合の型を観察しなければなりません。したがって,接合胞子を形成していないものについては,種はおろか属レベルの同定すらできないことになりますし,ここにのせたものがはたしてすべて別種かどうかはわかりません。しかも,接合胞子を形成しているステージをみることは極めてまれのようで,私は1回しかみていません。「藻体を蒸留水に入れておくと接合胞子を形成する」と書いてある本を見たことがありますが,実際にはそんなに簡単ではないようで,私は1回も成功したことがありません。(私のやり方がまずかったのかもしれません。)したがって,ここでとりあげているものの大部分は属不明ということになるのですが,ここでは,不正確を承知で,葉緑体がらせん形リボン状のものをアオミドロ属 Spirogyra ,板状のものをモウゲオティア(ヒザオリ)属 Mougeotia ,星状のものをチグネマ(ホシミドロ)属 Zygnema として扱うことにします。

 このグループは,水田,沼,養魚池,水槽などに極めて普通に,ときには大量に出現します。極めて細いヌルヌルした糸状の藻で,一般にアオミドロとよばれているなじみ深い藻類です。養魚池では,稚魚が藻体にからまって死亡することがあるため害藻とされます。3つの属(前にも述べたように不正確です)ともによく出現します。があるものが多く出現する属です。

 ・アオミドロ属 Spirogyra
 ・モウゲオティア(ヒザオリ)属 Mougeotia 
 ・チグネマ(ホシミドロ)属 Zygnema

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