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 デスミディウム(ツヅミモ)科 Desmidiaceae 

 デスミディウム(ツヅミモ)科には多くの属と膨大な数の種が含まれています。細胞は単独のものが多いのですが,分枝しない糸状の群体を形成するものもあります。細胞の形はさまざまですが,中央にくびれをもち,2つの半細胞に分かれるものがほとんどです。くびれをもたない属(ミカヅキモ属 Closterium)もありますが,その場合でも葉緑体は中央から2つに分かれています。一部の例外を除き,細胞分裂はくびれのところから起こり,新たに各々から半細胞が新しく形成されます。

 このグループに属するものには均整のとれた美しい形のものが多く,しかも非常に変化に富んでいるため,淡水プランクトンのなかでは愛好者(?)が多いようです。研究も進んでいて,膨大な数の種が報告されています。種の同定には細胞表面の模様の観察が重要なのですが,そのためには細胞内容物がぬけて細胞壁だけになったものを観察するのがいちばんです。しかし,そのようなものが案外みあたらず,さらに,みつけても写真におさめることを怠っているため,ここでの写真はほとんどが生体で,非常に模様がわかりにくいものばかりです。また,生細胞の観察のみではどうしても不正確になるのは否定できません。したがって,ここでの同定には多数の誤りがあるものと思われます。

 このグループに属するものには,主として高層湿原に出現する種が多くあります。ただ,いうまでもないことですが,高層湿原は非常に貴重な自然であり,かつ人為的圧迫に対しては非常にもろくこわれやすいものですので,高層湿原での採集は学術調査など特別の場合以外はやるべきではないと私は思います。このホームページにおいては高層湿原から採集したものは全く含まれていません。したがってここでとりあげているものはデスミディウム科のなかのほんの一部にすぎません。よく出現するものとしては,ミカヅキモ属 Closteriumコスマリウム(ツヅミモ)属 Cosmarium およびスタウラストルム属 Staurastrum があげられると思います。があるものが多く出現する属です。

   ・ペニウム属 Penium
 ・ミカヅキモ属 Closterium
   ・プレウロテニウム(コウガイチリモ)属 Pleurotaenium 
   ・トリプロケラス属 Triploceras
   ・ドキディウム属 Docidium
   ・テトメモルス属 Tetmemorus
 ・コスマリウム(ツヅミモ)属 Cosmarium
   ・ユーアストルム属 Euastrum
   ・ミクラステリアス属 Micrasterias
   ・サンチディウム属 Xanthidium
   ・アルスロデスムス属 Arthrodesmus
 ・スタウラストルム属 Staurastrum
   ・デスミディウム(チリモ)属 Desmidium
   ・スフェロゾスマ属 Sphaerozosma
   ・スポンディロシウム属 Spondylosium
   ・ギムノヂガ属 Gymnozyga
   ・ヒアロテカ属 Hyalotheca

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