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 櫛口目 Ctenostomata 

 櫛口目(しつこうもく)は旋毛亜綱に属します。細胞は左右に扁平で,左右非対称です。背縁は弧をえがき,前端は鋭く尖って突起状になります。体は何枚かの板が縦に並んで構成されます。開口部は腹側にあり,繊毛がシート状に集まった小膜が数枚ならび,櫛(くし)状にみえます。他に繊毛の列が複数ありかなり複雑ですが,体表全面を被う繊毛はありません。

 ・エパルクシス属 Epalxis 

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 下毛目 Hypotricha 

 下毛目は旋毛亜綱に属します。細胞は背腹に扁平で,囲口部は前端から大きく溝状に開き,まわりを繊毛でできた小膜がとりまいています。腹面には繊毛が束になった剛毛が列をなして生じています。剛毛の生じ方は種によって決まっており,それが同定の重要な決め手になります。本来底生性でプランクトンではないのですが,しばしばネットに入ってきます。この目に属するものは,腹面の剛毛を足のように動かして走り回りますが(本当に走り回るといった表現がぴったりです。「無脊椎動物採集・飼育・実験法」(北隆館)にはフナムシのようだと書かれていますが,私にはどうもゴキブリが走り回っているように思えます。とにかく見ていて楽しいもので,一見の価値があると思います。),ときどきジャンプするように移動します。また,泳ぎ出すこともときどきあります。同定には剛毛の生じ方をくわしく観察しなければならず,かなり困難です。ここでも同定がかなりあやしいものがあります。また,写真の出来が悪く,剛毛がはっきり写っていません。なお,剛毛の染色法があるのですが,ここでは行っていません。この目のものは極めて普通に出現します。よく出現するものとしては,ウロスティラ属 Urostylaスティロニキア属 Stylonychia およびユープロテス属 Euplotes があげられると思います。があるものが多く出現する属です。

 ・ウロスティラ属 Urostyla
   ・ウロレプツス属 Uroleptus
   ・ガストロスティラ属 Gastrostyla 
 ・スティロニキア属 Stylonychia
 ・ユープロテス属 Euplotes
   ・アスピディスカ属 Aspidisca
   ・属不明

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