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 線虫綱 NEMATODA 

 線虫綱は,普通線形動物門に属しますが,袋形動物門に入れられることもあります。長いひも状の動物です。体が透明なものが多く,体制が簡単なためにしばしば実験材料として使われ,特に発生生物学では注目されています。動物や植物に寄生するものが多く,その中には人に寄生するカイチュウやギョウチュウ,マツクイムシの正体とみなされているマツノザイセンチュウなど一般にもよく知られたものがあります。他にも人体,家畜,農作物などに大きな害をもたらすものが多く,そういったものは当然医学や農学などで早くから注目され,研究も進み多くの種が判明しています。しかし,線虫には寄生性のものばかりではなく,多数の自由生活種があります。特に土壌中に多く,土壌動物の主要グループの1つです。淡水中にも数多く棲息しています。ところが,自由生活種は人生との直接的な関係がほとんどなく,また線虫の分類が難しいために研究はあまり進んでいないようです。ここでも同定は目レベルですらできていません。本来底生性でプランクトンではないのですが,棲息数が非常に多いため,ネットにはしばしば入ってきます。おそらく,プランクトンでない動物の中では最も頻繁にネットに入ってくるものといってよいと思います。体をくねらせて活発に運動します。プランクトンの図鑑をみても線虫はのっていないため,初めてプランクトンを調べる人は面食らうことが多いのではないかと思います。

 ・属不明 

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