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藍藻 ミドリムシ 珪藻 黄金色藻 黄緑色藻 ラフィド藻 クリプト藻 渦鞭毛藻 緑藻
動物性鞭毛虫 アメーバ 太陽虫 繊毛虫 ワムシ ミジンコ ケンミジンコ その他の生物

淡水の小さな生物の仲間たち

ひとくちに「淡水の小さな生物」あるいは「淡水プランクトン」といっても,その中にはいろいろな生物が入ります。しかし,爬虫類やシダ植物など,淡水の小さな生物とは全く関係ない仲間も多くあります。淡水の小さな生物として出現するものの中で,重要な仲間は限られてきます。ここでは,淡水の小さな生物として重要な仲間を簡単に説明しておきましょう。


・藍藻(藍色植物門 藍藻綱)

藍藻(らんそう)は,細菌と同じく原核生物です。多くの細胞が集まって塊状の群体を形成したり,糸状になったりするものが多いです。光合成を行い,中には空気中の窒素を利用できるものもいます。青緑色をしているものが多いのですが,他に薄緑色,暗緑色,赤紫色,黄褐色などのときもあります。また,細胞の中にガス胞とよばれる小さな粒がたくさんあり,黒く見える場合も多いです。種類数も多く,きわめて普通に見られる重要な仲間です。大発生してアオコを形成するものが多くあります。動かないものが多いですが,ゆっくり滑走運動を行うものも一部あります。個々の細胞は小さく,400倍でも大きく見えないものがほとんどですが,群体は非常に大きくなるときがあります。このサイトでは,藍藻でとりあげています。
クロオコックスメリスモペディアミクロキスティスユレモ
アナベナスキトネマグロエオトリキアハパロシフォン

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・ミドリムシ(ミドリムシ植物門 ミドリムシ藻綱)

ミドリムシの仲間は,細胞に1〜2本の鞭毛(べんもう)を持ち,遊泳します。細胞はごく一部の例外を除き単独で,ユーグレナ運動とよばれる独特の変形運動を行うものも多くあります。緑色の葉緑体をもち,光合成を行うものも多いですが,葉緑体をもたないものも多くあります。また,赤い色素を持ち細胞が赤く見えるもの,褐色の殻に細胞が被われているものなどもあります。種類数もかなり多く,きわめて普通に見られる重要な仲間です。大発生して淡水赤潮を形成するものがあります。細胞の大きさはいろいろですが,大きいものでも400倍で全体が見えます。このサイトでは,鞭毛虫・鞭毛藻の中でとりあげています。
ミドリムシウチワヒゲムシレポキンクリス
トラケロモナスアスタシア

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・珪藻(不等毛植物門 珪藻綱)

珪藻(けいそう)は,細胞が2枚のガラス質の被殻で被われていて,ちょうど弁当箱のような構造になっています。被殻には細かい模様があり,種の同定の決め手になりますが,生きた細胞ではなかなか見えません。細胞は単独のものと,多くの細胞が集まってさまざまな形の群体を形成するものがあります。光合成を行い,淡水でも海でも生産者としてきわめて重要です。葉緑体は褐色,黄褐色,黄色,暗緑色などです。種類数も非常に多く,きわめて普通に見られる重要な仲間です。動かないものと,ゆっくり滑走運動を行うものがあります。大きさはいろいろですが,大きいものでも個々の細胞は400倍で全体が見えます。このサイトでは,珪藻でとりあげています。
アウラコセイラキクロテラヌサガタケイソウアステリオネラ
オビケイソウユーノティアディプロネイスハネケイソウ
フネケイソウクチビルケイソウニッチアコバンケイソウ

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・黄金色藻(不等毛植物門 黄金色藻綱)

黄金色藻(おうごんしょくそう)は,黄色鞭毛藻ともよばれ,細胞に1〜数本の鞭毛(べんもう)を持ち,遊泳します。細胞は単独のものもありますが,多くの細胞が集まってさまざまな形の群体を形成するものが多いです。多くのものは光合成を行い,葉緑体は褐色,黄褐色,黄色,暗緑色などです。種類数もかなり多く,きわめて普通に見られる重要な仲間です。大発生して淡水赤潮を形成するものがあります。個々の細胞は小さく,400倍でも大きく見えないものがほとんどですが,群体は大きくなるときがあります。このサイトでは,鞭毛虫・鞭毛藻の中でとりあげています。
オクロモナスサヤツナギウログレナ
シヌラマロモナス

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・黄緑色藻(不等毛植物門 黄緑色藻綱)

黄緑色藻(おうりょくしょくそう)は,一部の例外を除き,動くことはありません。細胞は単独のものもと,多くの細胞が集まってさまざまな形の群体を形成するものがあります。種類数はそれほど多くなく,あまり目立つグループではありません。光合成を行いますが,葉緑体は普通緑色で,緑藻とよく似ています。個々の細胞は小さく,400倍でも大きく見えないものがほとんどです。緑藻とよく似ているため,このサイトでは,緑藻(1)および緑藻(2)の中でとりあげています。
オフィオキティウムトリボネマ

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・ラフィド藻(不等毛植物門 ラフィド藻綱)

ラフィド藻は,緑色鞭毛藻ともよばれ,細胞に2本の鞭毛(べんもう)を持ち,遊泳します。細胞は単独です。光合成を行い,淡水産のものは葉緑体は緑色ですが,海洋産のものは褐色です。種類数は多くなく,淡水では目立つグループではありませんが,海洋では大発生して赤潮を形成するものが多いです。細胞は小さく,400倍でもそれほど大きくは見えません。このサイトでは,鞭毛虫・鞭毛藻の中でとりあげています。
ゴニオストムム

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・クリプト藻(クリプト植物門 クリプト藻綱)

クリプト藻は,褐色鞭毛藻ともよばれ,細胞に2本の鞭毛(べんもう)を持ち,遊泳します。細胞は単独で,米粒形またはそれに近い形です。褐色,黄褐色,暗緑色などの葉緑体をもち,光合成を行うものが多いですが,葉緑体をもたないものもあります。また,葉緑体が青緑色のものもあります。種類数はそれほど多くないのですが,きわめて普通に見られる重要な仲間です。細胞は小さく,400倍でも大きく見えません。このサイトでは,鞭毛虫・鞭毛藻の中でとりあげています。
クリプトモナスキロモナス

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・渦鞭毛藻(渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱)

渦鞭毛藻(うずべんもうそう)は,細胞に2本の鞭毛(べんもう)を持ち,一部の例外を除き遊泳します。細胞は単独で,細胞を横に1周する横溝があり,特徴的です。褐色,黄褐色,暗緑色などの葉緑体をもち,光合成を行うものが多いですが,葉緑体をもたないものもあります。また,葉緑体が青緑色のものもあります。渦鞭毛藻は特に海洋に種類が多く,形もさまざまです。淡水では種類数はそれほど多くないのですが,きわめて普通に見られる重要な仲間です。淡水でも海洋でも大発生して赤潮を形成するものが多くあります。細胞は小さく,400倍でもそれほど大きく見えません。このサイトでは,鞭毛虫・鞭毛藻の中でとりあげています。
ギムノディニウムペリディニウムケラティウム

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・緑藻(緑色植物門)

緑藻は,ほとんどのものは動きませんが,一部細胞に鞭毛(べんもう)を持ち,遊泳するものがあります。細胞の形はさまざまで,細胞が単独のものと,多くの細胞が集まってさまざまな形の群体を形成するものがあります。光合成を行い,淡水では生産者としてきわめて重要です。葉緑体は陸上植物と同じ色素をもち,緑色です。種類数も非常に多く,きわめて普通に見られる重要な仲間です。細胞の大きさはいろいろですが,大部分のものは400倍で全体が見えます。群体全体の大きさもいろいろで,大きいものは100倍でないと全体が見えません。少し前まで緑藻は全て緑藻綱に属していましたが,細胞の微細構造などの研究の進展によって,現在では緑藻綱,アオサ藻綱,シャジク藻綱,トレボウキシア藻綱,プラシノ藻綱などいくつかのグループに振り分けられています。しかし,あまりにも専門的になるので,ここでは緑藻としてひとまとめにして扱います。ただ,緑藻には非常に多くの属があるため,このサイトでは3つのコーナーに分け,藻体が糸状や樹枝状になるものを緑藻(2)で,ツヅミモの仲間で糸状群体を形成しないものを緑藻(3)で,ツヅミモの仲間でなく糸状群体を形成しないものを緑藻(1)でそれぞれとりあげています。また,細胞に鞭毛があり遊泳するものは鞭毛虫・鞭毛藻の中でとりあげています。
クラミドモナスユードリナボルボックスグロエオキスティス
クンショウモコエラストルムディクティオスフェリウムクロレラ
セレナストルムクルキゲニアセネデスムスツルギミドロ
サヤミドロクレブソルミディウムアオミドロヒザオリ
ゴナトヂゴンネトリウムミカヅキモツヅミモ
ユーアストルムサンチディウムスタウラストルムデスミディウム

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・動物性鞭毛虫(肉質鞭毛虫門 動物性鞭毛虫綱)

動物性鞭毛虫(どうぶつせいべんもうちゅう)は,細胞に鞭毛があり遊泳します。葉緑体をもつことは全くありません。かなり便宜的なグループで,いろいろな生物を寄せ集めたものであることがわかっています。種類数は多くありませんが,かなり普通に見られ,特に汚染された水域には多いのですが,非常に小さいうえに体が無色透明で,あまり目立ちません。細胞は非常に小さく,400倍でも大きく見えません。このサイトでは,鞭毛虫・鞭毛藻の中でとりあげています。
コドシガ

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・アメーバ(肉質鞭毛虫門 根足虫上綱)

アメーバは単細胞生物で,根足虫ともよばれます。偽足を伸ばしながら細胞の形を変え,ゆっくりと動きます。泳ぎ回ることはありません。殻を持ち,その中に細胞が入っていて殻の口から偽足を出すもの(有殻アメーバ)と,殻を持たないもの(無殻アメーバ)があります。葉緑体をもちませんが,細胞内に共生藻をもつことがあります。種類数もかなり多く,きわめて普通に見られる重要な仲間です。細胞の大きさはいろいろで,100倍で大きく見えるものから400倍で小さく見えるものまでありますが,400倍で全体が見えるものが多いです。このサイトでは,アメーバ・太陽虫の中でとりあげています。
無殻アメーバの仲間ナベカムリツボカムリ
フセツボカムリウロコカムリフセウロコカムリ

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・太陽虫(肉質鞭毛虫門 太陽虫綱)

太陽虫は単細胞生物で,細胞が球形で多数の針のような軸足を多数放射状に伸ばしています。たまに軸足を動かす以外は見ていてもほとんど動きません。葉緑体をもちませんが,細胞内に共生藻をもつことがあります。種類数は多くありませんが,かなり普通に見られます。細胞の大きさはいろいろで,100倍でちょうどよく見えるものから400倍で小さく見えるものまであります。このサイトでは,アメーバ・太陽虫の中でとりあげています。
アクティノフリス

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・繊毛虫(繊毛虫門)

繊毛虫(せんもうちゅう)は単細胞生物で,細胞表面の全部または一部に多数の繊毛があり,活発に遊泳または運動します。運動に伴い細胞が変形するものも多くあります。葉緑体をもちませんが,細胞内に共生藻をもつことがあります。種類数も多く,きわめて普通に見られる重要な仲間で,ゾウリムシのようによく知られたものもあります。細胞の大きさはいろいろで,100倍でちょうどよく見えるものから400倍で小さく見えるものまであります。このサイトでは,繊毛虫でとりあげています。
タルガタゾウリムシゾウリムシツリガネムシエピスティリス
ラッパムシスピロストムムティンティノプシススティロニキア

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・ワムシ(輪形動物門 輪虫綱)

ワムシは単細胞生物のように見えますが,立派な多細胞動物です。頭部に多数の繊毛が輪状に生じていて,活発に遊泳または運動します。形もさまざまで,体に被甲を持つものと持たないものがあり,運動に伴い体が変形するものも多くあります。大部分の種は淡水産で,種類数も非常に多く,きわめて普通に見られる重要な仲間です。大きさはいろいろですが,100倍〜400倍でちょうどよく見えるものが多いです。このサイトでは,ワムシでとりあげています。
ヒルガタワムシの仲間テマリワムシミツウデワムシヒラタワムシ
ハネウデワムシカシラワムシネズミワムシフクロワムシ
ツボワムシハオリワムシチビワムシエナガワムシ

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・ミジンコ(節足動物門 甲殻綱 枝角目)

ミジンコは甲殻類,すなわちエビやカニの仲間です。枝分かれした第2触角を動かし,活発に遊泳します。大部分の種は淡水産で,魚など他の動物のえさとしてきわめて重要な生物です。種類数も多く,きわめて普通に見られる重要な仲間です。淡水プランクトンの中では大形で,40倍〜100倍でちょうどよく見えるものが多いです。このサイトでは,ミジンコでとりあげています。
オナガミジンコミジンコ(ダフニア)アオムキミジンコ
タマミジンコゾウミジンコマルミジンコ

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・ケンミジンコ(節足動物門 甲殻綱 橈脚亜綱)

ケンミジンコは甲殻類,すなわちエビやカニの仲間です。活発に遊泳します。特に海洋では種類,量ともに多く,他の動物のえさとしてきわめて重要な生物です。淡水産のものは種類数が少ないのですが,きわめて普通に見られる重要な仲間です。変態を行い,親と形の違う幼生もよく見られます。淡水プランクトンの中では大形で,40倍〜100倍でちょうどよく見えるものが多いです。このサイトでは,ケンミジンコでとりあげています。
エオディアプトムステルモキクロプスノープリウス幼生

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・その他の生物

淡水の小さな生物を観察していると,他にもいろいろな生物や,生物の卵や胞子などが見つかる場合があります。その中で,多細胞動物はその他の動物で,細菌,カビ,胞子,卵などは異物(ゴミ)でとりあげています
ヒドラセンチュウイタチムシミミズ
クマムシダニカイミジンコユスリカ幼虫
細菌菌類ツヅミモの仲間の接合胞子ワムシの卵

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